「何とかを占拠せよ」という運動の拡がり・・・私の意見・黄門様の印籠・その1110

今ニューヨークの中心部から始まった「格差に対する抗議」を現す為、「ウオール街を占拠せよ」のスローガンを掲げたデモが世界中に拡がり、日本でも「東京を占拠せよ」という共通のスローガンを掲げて格差撤廃運動が起きているようだ。

私が大学を辞めて社会に入った時、大卒の初任給に比較して取締役でない平部長の給料は約18乃至20倍で今考えると考えられないぐらいの格差があった。しかし私が部長になった時には大卒初任給の2倍強だった、3倍には到達しなかったし入社時部長についていた車も勿論付いていなかった。

こうして考えると日本では「格差ではなく雇用」だろう、嘗て日本で常識だった終身雇用は崩れ(尤も米国型の能力主義を主張するきらいがあったが)、ヘッドハンティングが流行した時代もあったが、企業はそれに乗ってコストダウンの方法として契約社員やアルバイトを多用するようになった。
今以前の終身雇用に戻れと主張するわけではないが、日本では言われている程の格差社会ではなくて雇用機会が奪われ安定した職が与えられていないことの方が問題であろう。
従って少なくとも日本に於いてデモを行うなら「格差より安定した雇用を」と叫ぶべきではないだろうか。

このような「何とかを占拠せよ」というスローガンを掲げての民衆運動が世界に拡がると言うことは、その目的とするところが国によって色々であるとしても、世界的な不景気であることは間違いなかろう。

中国のような独裁的な国に於いては、これらが何時政権転覆に転嫁するかも知れないと民衆のこれらの運動に敏感となっているようだ。私としてはこの事により独裁政権の国の民衆が啓蒙されることは望ましいようにも見えるが、大国が劇的に変わることは世界の混乱に繋がるかも知れないと危惧してもいる。ソフトダウンして実質的な民主的な国になり、人権を尊重して普通の国になることを望んでいる。

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